“夕気”の読み方と例文
読み方割合
ゆうけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
障子の日が、もう蔭ってしまって、部屋には夕気ゆうけづいたような幽暗ほのぐらい影が漂うていた。風も静まったと見えて、外はひっそとしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私たちは海の色が夕気ゆうけづくころに、停車場を捜しあてて汽車に乗った。海岸の家へ帰りついたのは、もう夜であった。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)