“塩鰯”の読み方と例文
読み方割合
しおいわし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震災後も引続き、黒塀の奥深く、竹も樹も静まり返って客を受けたが、近代のある世態では、篝火船かがりぶねの白魚より、舶来の塩鰯しおいわしが幅をする。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、元来の下戸の得には、僅一二杯の酒にて、陶然酔境に入り、神気亢進、猩々しょうじょう顔に、塩鰯しおいわしの如き眼して、釣談泉の如く、何時果つべしとも測られず。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)