堆石たいせき)” の例文
これによると、最後の氷河期の氷河が崑崙こんろん北麓ほくろくに押し出して来て今のコータンの近くに堆石たいせきの帯を作っている。
ロプ・ノールその他 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
氷河のし流した堆石たいせきを使ったりしているのが、私たち富士山で、万年雪を物色したり、日本アルプスで、「カアル」のあとを、氷河時代の遺蹟かいなかと、論じ合ったりしている手合いに
火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
巨大な堆石たいせきを戴いた雪の「テーブル」の側へ立って写真を撮ったり、雪の穴ぼこの中へ、更紗さらさの紋でも切りめたように、小さい翼を休めているところの、可憐かれんなる高山蝶を、いじくったりして
火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)