“地衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こけ50.0%
きれ16.7%
ちい16.7%
ヂゴケ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩ぶすまという地衣こけいているばかり、この方面から常念を望むと、前の婉容えんようはなくなって、見上げるように急峻に尖っている。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
彼は黒い着物を着て、地衣きれの帽子をかぶっていました。私の目にはっきりと残っているものは、ただその灰黒色かいこくしょくの髭だけでございます。
こびりつく地衣ちい帯に至るまでの間は、登山路として最も興味あるもので、手ッ取り早くいえば、一番低いところから、日本で一番高いところへ、道中する興味である。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
又別ニ一種高野ノマンネングサト呼者アリ苔ノ類ナリ根ハ蔓ニシテ長ク地上ニ延ク処処ニ茎立テ地衣ヂゴケノ如キ細葉簇生ス深緑色ナリ採リ貯ヘ久シクシテ乾キタル者水ニ浸セバ便チ緑ニ反リ生ノ如シ是物理小識ノ千年松ナリ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)