地蔵眉じぞうまゆ)” の例文
旧字:地藏眉
濃いけれど柔かい地蔵眉じぞうまゆのお宮をば大事な秘密ないしょの楽しみにして思っていたものを、根性の悪い柳沢の嫉妬心しっとしんから、霊魂たましいの安息する棲家すみかを引っきまわされて、汚されたと思えば
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
与平よへいという親仁おやじは、涅槃ねはんったような形で、どうに寝ながら、仏造ほとけづくったひたいを上げて、汗だらけだけれども目の涼しい、息子せがれ地蔵眉じぞうまゆの、愛くるしい、若い顔を見て、嬉しそうにうなずいて
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地蔵眉じぞうまゆの、眼が大きく、汗がじりじりとその両の頬に輝いている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
黒い眼と地蔵眉じぞうまゆになった眉がきれいであった。
青い紐 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)