土左船どざぶね)” の例文
「そのようにかたくならずともよい。主水之介不審あってまかしたのじゃ。土左船どざぶねの者達、こちらへ参った筈じゃが、伜共の死体もう届いたであろうな」
二つにはまた引取手のない無縁仏を拾いあげてねんごろに菩提ぼだいとむらってやろうとの侠気きょうきから、身内の乾児達こぶんたちに命じて毎夜こんな風に見廻らしている土左船どざぶねなのでした。