因碩いんせき)” の例文
名誉と家禄かろくを賭けた血の出るような争い碁も興ある烏鷺うろの戦となる。しかも交互におく黒白の一石は自分の恥しい俗手凡手ではなくて本因坊の、井上因碩いんせきのそれである。
独り碁 (新字新仮名) / 中勘助(著)