“四書”の読み方と例文
読み方割合
ししょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに自ら奮って『四書ししょ』の集註しゅうちゅうを読み、十五歳には『易書えきしょ』や『春秋しゅんじゅう』のたぐいにも通じるようになった。寒さ、暑さをいとわなかった独学の苦心が、それから十六、七歳のころまで続いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こゝの所は徳川将軍家のお儒者林大學頭様の仮声こわいろを使わんければならない所でございますが、四書ししょ素読そどくもいたした事のない無学文盲のわたくしには、所詮お解りになるようには申上げられませんが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
飯は鍋の傍についていないと知らぬ間に焦げつく恐れがあるからだ。わたくしは初め四書ししょ仏蘭西フランス訳本を原本に対照して読むことにした。米の煮え終るまでに四五章はゆっくり読むことが出来た。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)