“囃方”の読み方と例文
読み方割合
はやしかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
囃方はやしかたの喜助、それに女が二三人、朝といつても、かなり陽が高くなつてゐるのに、思ひ切つて自墜落じだらくな風を、ズラリと裏木戸に並べたものです。
又は米国に行っている教授の世話で、在留邦人が年中行事として能を催す際に、米人のマダムや令嬢が囃方はやしかたを受け持つ事にきめている向きがあるという。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
三味しやみは幾挺かおもしろいを合せて、障子に響いてびるやうに聞える。急に勇しい太鼓も入つた。時々唄に交つて叫ぶやうに聞えるは、囃方はやしかたの娘の声であらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)