“喜捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きしゃ78.6%
あげ14.3%
おぼしめし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロシア人たちのところから取りかかったが、かれらの進んで喜捨きしゃするのが、みんなに見えた。それからかれは階段をのぼってきた。
小苦面こくめんに首を傾げて聞いてゐたが、松太郎の話が終ると、『何しろハア。今年ア作が良くねえだハンテな。奈何どうだべなア! 神樣さア喜捨あげる錢金が有つたら石油あぶらでも買ふべえドラ。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それにつれて、祈祷の告知だった美しい鐘声かねのこえも古めかしい時鐘ときのかねとなってしまい、かぼそい喜捨おぼしめしを乞い歩く老ラザレフの姿を、時折り街頭に見掛けるのであった。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)