“哥沢節”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うたざわぶし66.7%
うたざはぶし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哥沢節うたざわぶしを産んだ江戸衰亡期の唯美主義ゆいびしゅぎは私をして二十世紀の象徴主義を味わしむるに余りある芸術的素質をつくってくれたのである。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
巴里の町にふる雪はプッチニイが『ボエーム』の曲を思出させる。哥沢節うたざわぶしに誰もが知っている『羽織はおりかくして』という曲がある。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
哥沢節うたざはぶし」は時代のちがつた花柳界くわりうかいの弱いかこちを伝へたに過ぎず、「謡曲えうきよく」は仏教的の悲哀を含むだけ古雅こがであるだけ二十世紀の汽船とは到底相容あひいれざる処がある。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
哥沢節うたざはぶしに誰もが知つてゐる「羽織かくして」といふ曲がある。
雪の日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)