名幅めいふく)” の例文
長「大層誉めました、此の位の名幅めいふくを所持している者は、此の国にゃア領主にも有るまいとの評判で、お客振りもひどく宜しゅうございました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とこを見れば、東山ひがしやま名物でもありそうな名幅めいふくがかかっていた。花器を見れば、砧青磁きぬたせいじとおぼしき耳附みみつきびんに、ってけたばかりのような牡丹ぼたんのつぼみが笑みを割りかけている。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)