可被成なさるべく)” の例文
しそれも許して置いた処で「雲かかる」といへば一片の雲と見ゆる処いと可笑おかしく候。試みにこの歌の景を想像可被成なさるべく候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかし少しにても経済的のことならば改むるにはばからずそれらは御考にて如何様いかようとも可被成なさるべく候。ただ隔月刊行の事は小生絶対的反対に有之候。隔月にするようならば廃刊のまさるにかずと存候。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
右弐題御出詠可被成なさるべく候。此程の歌点検致し候。かしく。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
古今上下東西の文学など能く比較して御覧可被成なさるべく、くだらぬ歌書ばかり見てをつては容易に自己のまよいましがたく、見る所狭ければ自分の汽車の動くのを知らで
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
古今上下東西の文学など能く比較して御覧可被成なさるべくくだらぬ歌書許り見て居つては容易に自己の謎を醒まし難く見る所狭ければ自分の汽車の動くのを知らで隣の汽車が動くやうに覚ゆる者に御座候。
再び歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
古今上下東西の文學など能く比較して御覽可被成なさるべくくだらぬ歌書許り見て居つては容易に自己の迷を醒まし難く見る所狹ければ自分の滊車の動くのを知らで隣の滊車が動くやうに覺ゆる者に御座候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
古今上下東西の文学などよく比較して御覧可被成なさるべく
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)