“古里”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるさと92.9%
こり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩手県上閉伊郡栗橋村字古里ふるさとという所に一のマツの木あり、年々枝葉繁伸してついに付近の耕地を蔽い日光をさえぎることおびただしかった。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
突堤の先端に立っている警羅けいらの塔の入口から、長靴をいた二本の足が突き出ていた。参木は一人になるとベンチにもたれながら古里ふるさとの母のことを考えた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
と見え——もちろんこれは古里こりの六町を一里とかぞえる大ざっぱな里程ではあるが——歩いての旅でも、片道二十五、六日といわれていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)