“叢雲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらくも90.0%
そううん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面白き事こそ起りたれと折しもかかる叢雲むらくもに月の光りのうすれたるを幸い、足音を忍びて近づきて見れば男ならで女なり。
良夜 (新字新仮名) / 饗庭篁村(著)
オウィディウスの『メタモルフォセス』(三・一八三以下)に、衣を脱ぎしディアナの姿を敍して「對へる日の光に染みし叢雲むらくもの色、または紅の朝の色」
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その金属の表面には、赤黒い液体が、恐ろしい叢雲そううんの様に漂っていた。それは、悪人が手にする兇器の短刀であったのだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)