博陵はくりょう)” の例文
唐の貞元年中、博陵はくりょう崔慎思さいしんし進士しんしに挙げられて上京したが、京に然るべき第宅ていたくがないので、他人の別室を借りていた。
僥倖ぎょうこうにも、曹仁そうじん曹洪そうこうの二大将は、この大難から辛くもまぬかれて、博陵はくりょう渡口わたしまで逃げてきたが、たちまち一ぴょうの軍馬が道を遮断して呼ばわった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さいは長安の永楽里えいらくりという処に住んでいた。博陵はくりょうの生れで渭南いなんに別荘を持っていた。貞元年中のこと、清明せいめいの時分、渭南の別荘へ帰って往ったが、ある日、昭応しょうおうという処まで往くと陽が暮れてしまった。
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
博陵はくりょう崔州平さいしゅうへい潁州えいしゅう石広元せきこうげん汝南じょなん孟公威もうこうい徐庶じょしょそのほか、十指に足らん」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「孔明の友人、博陵はくりょう崔州平さいしゅうへいともうす者です」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)