“千日前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんにちまえ77.8%
せんにちまへ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大阪の千日前せんにちまえ芦辺倶楽部あしベクラブというのが出来るそうで、師匠が出てくれるならば、月額千円は出すというのだそうだ。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一里が一丁に見えるおらんだ渡りの遠眼鏡というのは、これだ。何が見えた? ……千日前せんにちまえの原ッぱで、比丘尼びくにが踊りを踊ってるだろう? 嘘だ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お文と源太郎とは、人込みの中を抜けて、つまを取つて行く紅白粉べにおしろいの濃い女や、萌黄もえぎの風呂敷に箱らしい四角なものを包んだのを掲げた女やにれ違ひながら、千日前せんにちまへの方へ曲つた。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
今日けふ千日前せんにちまへくびなゝつかゝつたさうな。…
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)