“勝海舟（かつかいしゅう）” の例文
それから同時代の史上の人物としては勝海舟（かつかいしゅう）がある、勝の死んだのは明治三十二年余が十五歳の時のことであった、無論親しくその人を見たことはないが
生前身後の事 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)
その以後になって、慶喜に取りいり、慶喜にもちいられ、陸軍総裁という職にありついたのが、勝海舟（かつかいしゅう）である。
天皇：誰が日本民族の主人であるか (新字新仮名) ／ 蜷川新(著)
「船将」勝海舟（かつかいしゅう）以下日本人ばかりでともかくこの壮挙をやってのけたので、非常なセイセイションを起した。
咸臨丸その他 (新字新仮名) ／ 服部之総(著)
幕府（ばくふ）がたの勝海舟（かつかいしゅう）と、朝廷（ちょうてい）がたの西郷吉之助（さいごうきちのすけ）（隆盛（たかもり））の話（はな）し合（あ）いによって、江戸城（えどじょう）はぶじにあけわたされましたが、それにはんたいの人々（ひとびと）がかなりあって、彰義隊（しょうぎたい）と名（な）のり
福沢諭吉：ペンは剣よりも強し (新字新仮名) ／ 高山毅(著)
わたくしは『水戸藩史料』、『嘉永明治年間録』、及び内藤恥叟の『安政紀事』、勝海舟（かつかいしゅう）の『開国起源』、『写本安政六年御日記』等の諸書を検（しら）べたが、いずれも唯「押込」としてあるのみである。
下谷叢話 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)
勝海舟（かつかいしゅう）のような目先の見えたものが——そういう場合に出て来たからおたがいに幸いでありました。
大菩薩峠：11 駒井能登守の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)
支那に勝海舟（かつかいしゅう）が居ない——と云う事が二つの国民の為に幸か不幸か。
百姓弥之助の話：01 第一冊 植民地の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)