“劫掠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうりゃく66.7%
きょうりゃく11.1%
こうりゃく11.1%
ひはぎ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
劉万戸はそれを好まなかったが、辞することもできないので、夫人を伴れて京師へ向ったところで、張士誠という乱賊が蘇州に拠って劫掠ごうりゃくをはじめていた。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
盗人が通行人を劫掠きょうりゃくしたあとに、その通行人へこう言うのと同じである、「まだここで何をぐずついてるんだ! 行っちまえ! もう貴様に用はない。」
不幸にして十三世紀蒙古もうこ種族の突如として起こるにあい、元朝げんちょうの暴政によってシナはついに劫掠こうりゃく征服せられ、宋代そうだい文化の所産はことごとく破壊せらるるに至った。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
げにも羅馬とナポリとの間ほど、劫掠ひはぎに便よきところはあらざるべし。