“剖蘆”の読み方と例文
読み方割合
よしきり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油のやうな大河の流れに六月の碧空が映る時、燕は軽やかな翅を羽叩いていのちの凱歌かちうたをたゝへてゐる。蘆の間の剖蘆よしきりも、草原の牝牛もいのちの信愛に輝けるいたいけな眼を瞬いてゐる。
沈黙の扉 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)