“出来栄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
できばえ71.4%
できば28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「冬の旅」二十四曲は「美しき水車小屋の乙女」以上に歌もすぐれているが、これを歌っているヒュッシュの出来栄できばえはさらにすばらしい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
出来栄できばえはもとより大いに不満であるが、この仕事を、昭和聖代の日本の作家に与えられた義務と信じ、むきになって書いた、とは言える。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
これは米友としては出来過ぎですけれども、金助は血迷っていて、この米友の出来栄できばえを買ってやる余裕がありません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ジュリアはたしかに百年に一人出るか出ないかという大天才だ。見給え、どうだい、あの熱情ねつじょうとうるおいとは……。今日はことに素晴らしい出来栄できばえだ」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)