円卓テーブル)” の例文
その日は小久保氏に誘はれて、小川氏は雨の降るなかをカフエエ・オリエントに着いた。そして二人は円卓テーブルを差向ひに煙草をふかしながら、細君や丸善やのみの話をしてゐた。
一方の壁に近く小円卓テーブルと一脚の長椅子が置いてあって、それを中心にして、七脚の椅子がグルッと円陣を張っている。机などはすっかり取りかたづけられ、室内にはそのほかに何もない。
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
やがて、六人は円卓テーブルを囲んで座に着いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
西村商会の応接室の円卓テーブルを囲んで、数名の人々が厳粛な会話を取交していた。裁判所と警察の人達は、西村商会の重立おもだった社員、それに新聞記者の山本も事件の発見者として同席を許されていた。