“兼松石居”の読み方と例文
読み方割合
かねまつせききょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成善は経史けいし兼松石居かねまつせききょに学んだ。江戸で海保竹逕かいほちくけいの塾を辞して、弘前で石居の門をたたいたのである。石居は当時既に蟄居ちっきょゆるされていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
成善が東京に往こうと思っているのは久しい事で、しばしばこれを師兼松石居かねまつせききょはかった。石居は機を見て成善を官費生たらしめようと誓った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
兼松石居かねまつせききょはこの年十二月十二日に歿した。年六十八である。絶筆の五絶と和歌とがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)