“八端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はったん90.9%
はつたん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、八端はったんの黒い風呂敷を持って、まちへ牛肉を買いに行き、歩きながら、いろいろ考えごとをしていて、ふと気がつくと、風呂敷が無い。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「寒くなるから……」と云って、八端はったんのドテラをかたみに置いて俊ちゃんは東京をたってしまった。私は朝から何も食べない。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
お糸さんは八端はつたんのねんねこで、母の祕藏ツ子だつた弟をおぶつて買もののやうなふりをして出かけた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)