“偕楽園”の読み方と例文
読み方割合
かいらくえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は東京へ来て、八丁堀はっちょうぼり偕楽園かいらくえんや、神田の会芳楼などで、先輩から、所謂支那料理を饗応きょうおうされた事がありますが、僕は生れてはじめて、あんなおいしいごちそうを食べました。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今は差支へないと思ふから書くが、彼は勿論貧しい私の懐をアテにして来たのではなく、彼も一面の識があり、私とは因縁浅からざる偕楽園かいらくえん主人笹沼に話してみてくれないかと云ふのであつた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)