修繕しゅぜん)” の例文
岩と岩との間は飛んで渡るより他はない、二人は蛇のような山蔦やまづたの太いつるすがって、さながら架空線を修繕しゅぜんする工夫こうふのように、宙にぶらさがりながら通り越した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
永「いや今近江屋おうみやへ往ってのう、本堂の修繕しゅぜんかた/″\相談に往って、帰り掛に一寸寄ったら、詰らぬ物だが一杯と云うて馳走になってるじゃ、今帰るよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)