何方様どなたさま)” の例文
旧字:何方樣
母「何方様どなたさまでございますか、さっぱり見えませんが、どうか御勘弁を願います、不届至極な奴でございます、サアこれへ来い/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「やい! 何方様どなたさまもよくおいで遊ばされやがったね、へへへへへへ、何御用でございますか、仰せ聞けられまし、へへへへへ。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくし看病に参つてをります者でございますが、何方様どなたさまでゐらつしやいますか存じませんが、この一両日いちりようにち病人は熱の気味で始終昏々うとうといたして、時々譫語うはごとのやうな事を申して、泣いたり
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何方様どなたさまでいらっしゃいますか?」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
庄「此方へお通り下さい……初めまして手前小野庄左衞門と申す武骨者、えー何方様どなたさまでございますか」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もし/\、何方様どなたさま?」
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
母「はい、何方様どなたさまでございますか有難うぞんじます、俄盲目で感が悪うございまして難渋致します」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
久「何方様どなたさまで、藤野屋様で、是は誠に有難いことで、なるたけお直段ねだんを宜く頂戴致しますから、外へお払いにならず、わたくしが頂戴致しとうございます、えゝ樽はお幾つございます」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主「はい何方様どなたさまで、いや、これは/\旦那様、よくお達者でおいでなさいました」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
友「お頼み申します/\/\何方様どなたさまも入っしゃいませんか、御免をこうむります」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やま「おや何方様どなたさまも……」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山「はい、何方様どなたさまで」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「何方様どなたさまでげすえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
安「何方様どなたさまから」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)