代替だいがわ)” の例文
代替だいがわり家督相続から隠居養子嫁娶よめとりの事まで届け出たような権威の高いものが眼前にくずれて行ったことを忘れさせ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
つまらぬ洒落はそのくらいにして、そろそろ代替だいがわりにしていただこうじゃないか。神隠しだというお見こみなら、なにもこんなところで、マゴマゴしているこたアない。
青々とり立てたひげの跡の濃いあごをなでて、また福島の役所の方から代替だいがわり本役の沙汰さたもないうちから、新主人半蔵のために祝い振舞ぶるまいの時のしたくなぞを始めた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)