“二色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたいろ91.7%
にしょく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箔にも種類があって、一つの製品を金にするにも金箔を使うのと、同じ金であっても、金粉をいて金にするのと二色ふたいろある。
それでイブセンの道徳というものは二色ふたいろにしなければならぬのである。男の道徳、女の道徳というようにしなければならぬ。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この絵本の色彩は歌麿が『吉原年中行事よしわらねんちゅうぎょうじ』と同じく各色かくしょくの間に配合せられしみどり二色にしょくは常によく全画面の色調を温和ならしめたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼は日本橋橋上きょうじょうの人物倉庫船舶等の輪廓を描くに日本画の特色たる墨色ぼくしょくの線を廃し、全画面の色調を乱さざらんがため緑と藍との二色にしょくの線を以てしたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)