二箇ふたり)” の例文
二箇ふたりの賊は商量だんがふして、次の日、何れの里にてか、筑紫琴つくしごと三絃さみせんなんど盗み来つ、この両種ふたくさをお夏に授けて、ひかせもし、歌はせもして、時なく酒の相手とす。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
洞穴から一里ばかりもへだたった処に、一箇の飛行船があって、その側で二箇ふたりの人が何か頻りに立働いている。
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
お三重は、そして、あらためて二箇ふたりの老人に手をいた。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで悪魔は二箇ふたりづれになりました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)