トップ
>
予
>
あらか
ふりがな文庫
“
予
(
あらか
)” の例文
旧字:
豫
で、定った物のほかに二品ほど附ける様にと註文し、酒の事で気を揉むのをも慮って
予
(
あらか
)
じめ二三本の徳利を取り寄せ自分で燗をすることにしておいた。
みなかみ紀行
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
彼多病にして
懦質
(
だしつ
)
、
固
(
もと
)
より将軍の器にあらず、故に前将軍
家慶
(
いえよし
)
予
(
あらか
)
じめその不肖を知り、水戸烈公の子
慶喜
(
よしのぶ
)
をして一橋家を継がしめ、以て他日将軍たるの地を為さんとせり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
しかし何十株か何百株かの持主として、
予
(
あらか
)
じめ資格を作って置かなければならない父は、どうして金の工面をするだろう。事状に通じない健三にはこの疑問さえ解けなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕は
愕然
(
がくぜん
)
として、泣くに泣かれぬような心持がした。自分が長い間無沙汰していた事などは忘れて、病気している事位は、
予
(
あらか
)
じめ知らせてくれても
宜
(
よ
)
さ
相
(
そう
)
なものにと、驚きもし悲しみもした。
友人一家の死
(新字新仮名)
/
松崎天民
(著)
金高
(
かねだか
)
ものでもあり、口が遠くて長くなる間に、どんな事が起らぬとも限らぬと思ったので、そこでなかなかウッカリしておらぬ男なので、その幅の知れないところへ
予
(
あらか
)
じめ自分の
花押
(
かおう
)
を記して置いて
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
恁
(
か
)
うなると彼は、今日自分の遣つた事は、
予
(
あらか
)
じめ企んで遣つたので、それが巧く思ふ壺に
嵌
(
はま
)
つて智恵子に自白さしたかの様に考へる。我と我を
軽蔑
(
さげす
)
まうとする心を、強ひて
其麽
(
そんな
)
風に考へて抑へて見た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「少し無理なつもりだが表題だからまず負けておくとしよう。それから
早々
(
そうそう
)
本文を読むさ、君は声が善いからなかなか面白い」「
雑
(
ま
)
ぜかえしてはいかんよ」と
予
(
あらか
)
じめ念を押してまた読み始める。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“予”の意味
《代名詞》
(ヨ)(context、dated)一人称代名詞。われ。余。
(出典:Wiktionary)
予
常用漢字
小3
部首:⼅
4画
“予”を含む語句
猶予
予想
予期
予譲
予言
予々
御猶予
予定
伊予簾
予言者
予等
予告
予備黌
予知
予報
予算
予且
伊予
予測
予感
...