“乱箱”の読み方と例文
旧字:亂箱
読み方割合
みだればこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女中は矢田の洋服を入れた乱箱みだればこを片隅に運び、「今夜はどこもふさがっておりますから、お狭いでしょうけれど、ここで、どうぞ。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
洋服に着更へて、時計や巻烟草いれを乱箱みだればこから取つて、ポツケツトに入れてゐた博士は、細君の方を顧みて、かう云つた。
魔睡 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とお菊はすぐ乱箱みだればこの中に入って居ります黄八丈の袷小袖あわせこそでを出して着換させる、しとねが出る、烟草盆が出ます。松蔭大藏は自分の居間へ坐りました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)