主持しゅもち)” の例文
門人はぜんぶで八十七人いたが、主持しゅもちであるとか、その他の事情で出られない者もあり、その日集まったのは五十余人。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
多分——あの死んだ武者修行がその佐々木小次郎にちがいないとは思うが、牢人か、主持しゅもちか、またどういう経歴の者であるかは、さっぱり分らないし、分ろうとする手がかりもない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅焦たびやけのしている皮膚——四十ぐらいな年配——牢人ではない主持しゅもちである。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)