“世阿弥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜあみ54.5%
よあみ45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世阿弥ぜあみの能楽に関する著書など、いわゆる文章としてはずいぶん奇妙なものであるが、しかしまた実に天下一品の名文だと思うのである。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
又、『花伝書』の著者、世阿弥ぜあみなぞも、写実ということを極力説いているけれども、結局それが、所謂いわゆる写実でないことは又明白なところである。
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「おかしいなア……? たしかに、お千絵様という、前の世阿弥よあみ様の御息女が、ここに押し込められているという話なんだが」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それは一ちょうせきに話せぬが、つまるところ、お千絵という世阿弥よあみの娘も、弦之丞に思いをよせて、あいつに逢うのを一念で待っているのだ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)