“世棄人”の読み方と例文
読み方割合
よすてびと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
形だけも世棄人よすてびと、それでこそ、見得も外聞も洒落しゃれも構わず、変徹も無く、途中で芸者を見ていらるる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そしてあの世棄人よすてびとも、遠い、微かな夢のように、人世じんせいとか、喜怒哀楽とか、得喪利害とか云うものを思い浮べるだろう。しかしそれはあの男のためには、くに一切折伏しゃくぶくし去った物に過ぎぬ。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)