“不所存”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふしょぞん33.3%
ふしよぞん33.3%
ぶしよぞん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「相分りました。秀次様には、自分から、おことば通りを、よくお伝え申しあげますれば、なにとぞ、お怒りをおなだめ下さいませ。——市助の、不所存ふしょぞんに、ござりました」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「芝田氏、飛んだことに相成つて何んとも申譯はない。が、これと申すも、娘の不所存ふしよぞんから起つたこと、本來ならば父親の拙者せつしやが坊主になつても詫をするところだが、今更それも詮ないことだ」
実に天下無類の不所存ぶしよぞんと云はねばならぬ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)