“下方掛”の読み方と例文
読み方割合
したかたがか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正面に奉行、そのそばに道中下方掛したかたがかりの役人らが控え、徒士目付はいろいろとその間を斡旋あっせんした。そこへ新たに道中奉行の一人ひとりとなった神保佐渡じんぼうさどもはいって来て、席に着いた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
道中下方掛したかたがかりの役人らの間にもしきりに扇子が動いた。その時、徒士目付は奉行の意を受けて、庄屋側から差し出した人馬立辻帳じんばたてつじちょうの検閲を終わったら、いずれ三人に沙汰さたするであろうと言った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)