“上長衣”の読み方と例文
読み方割合
ルダンコオト100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、宮子は急に溌剌はつらつとし始めると、鏡に向って顔を叩いた。ひっかけた上長衣ルダンコオトが宮子の肩からずり落ちた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
宮子は床に落ちている上長衣ルダンコオトを足で跳ね上げた。彼女は立ち上ると寝室の方へ歩いていった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ピジャマ姿の宮子は上長衣ルダンコオトをひっかけたまま出て来ると、黙って参木を長椅子に坐らせた。参木は片手で失敬の真似をしながらいきなり横に倒れると、眼を瞑った。宮子はウィスキイを彼に飲ませた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)