上目うはめ)” の例文
いて呉れ、措いて呉れ、小説の講釈は聞飽きた、」と肱枕の書生は大欠伸あくびをしつゝ上目うはめじつみつめつ
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
と、ひたひ蜘蛛くものやうなしわせて、上目うはめで、じろりとましたつて
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
上目うはめして何となけれど物一つ破らまほしきここちするかな
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
そのやはらかき上目うはめをば
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
上目うはめづかひに泣くもある。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
濃き空色の上目うはめしぬ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
凛凛りゝしい上目うはめづかひの
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)