“七宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:七寶
読み方割合
しっぽう95.7%
しちほう4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白いカフスが七宝しっぽう夫婦釦めおとボタンと共にかしゃと鳴る。一寸に余る金がくうかすめて橋のたもとに落ちた。落ちた煙は逆様さかさまに地からがる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
青木外務大臣夫人の賞品七宝しっぽう花瓶とは、馬見所の玄関に飾られ、誰人がこの名誉の賞品をうべきかは、当場所第一の談柄だんぺいなりき。
俺が覚えてるだけでも真珠を七箇なゝつめた領留針ブルーチ、無線七宝しちほう宝玉匣たまばこ、仏蘭西製の象牙骨の扇子、何とかといふ名高い絵工ゑかきの書いた十二ヶ月美人とかのでふ
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)