“一頓挫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちとんざ90.0%
いっとんざ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが研究所での実験の一頓挫いちとんざと同時に来た。まだ若く研究にこうの経ない行一は、その性質にも似ず、首尾不首尾の波に支配されるのだ。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それらの事情はこの事業に一頓挫いちとんざを来たしたが、春一の嗣子左太郎と別家片桐衛門かたぎりえもんとが同門の人たちの援助を得て、これを継続完成した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
塩田は費用はどうするかと云い出して、一頓挫いっとんざを来たしそうであったが、会費が余り窮屈には見積ってない処へ、侯爵家の寄附があったから、その心配はないと云って、曽根は席をった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)