“一鍬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとくわ87.5%
ひとくは12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の少しくぼみのあるあたりを掘るのに、一鍬ひとくわ二鍬ふたくわ三鍬みくわまでもなく、がばと崩れて五六しゃく、下に空洞うつろいたと思へ。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そしてやにわに、松の根の北側にある一個の石を転がし、その石のあった下を目がけて、ざくと、一鍬ひとくわ入れはじめた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は力をこめて、一鍬ひとくはざくりと掘りました。何も出てきません。も一つざくりと掘りました。まだ何も出て来ません。けれども彼は一生懸命でした。あぶら汗を流しながら、四五尺も土を掘りました。
悪魔の宝 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)