一身一家いっしんいっか)” の例文
それは一身一家いっしんいっかにかかわる大事であったが、しかし、幸いにであってじぶんさえ云わなければ何人たれも知っている者はなかった。武士は安心した。彼はつかつかと藩邸の小門こもんの口へ往った。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)