一殊勲いちしゅくん)” の例文
筑前と自身とを、対等にられることさえ、不愉快この上もないのである。いわんやその者のたまたまあげた一殊勲いちしゅくんによって、数十年来の織田家における元老的地位を閑却かんきゃくされて堪るかと思う。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)