“一刻半”の読み方と例文
読み方割合
いっときはん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「冗談じゃあねえぜ。あれを見な。もうとうに陽がかげって、お向家むけえの油障子にあかりがにじんでいるのだ。かれこれ一刻半いっときはんもぐっすりたかな。どうだった、夢は見たかえ」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
壇に坐して、法然ほうねん上人は、先刻からおよそ一刻半いっときはんも法話をつづけている——。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一刻半いっときはんも、彼の出て来るのを待っていてくれたら、やすやすと、城外へ連れ出されたのであるが、何分にも、本丸のたちを出る時から、もう城内は火となり接戦となっていたので、四人の幼児を
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)