“ちくそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竹槍50.0%
竹荘50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また百姓ひゃくしょうはい地租改正ちそかいせいのために竹槍ちくそう席旗せきき暴動ぼうどうかもしたるその余炎よえんいまおさまらず、いわんや現に政府の顕官けんかん中にもひそかに不平士族と気脈きみゃくを通じて、蕭牆しょうしょうへんらんくわだてたる者さえなきに非ず。
その間に、夫人は、竹荘ちくそうと呼んでいる奥殿の離室はなれで、静かに朝茶の釜をにかけている。その釜の湯のたぎる頃——内匠頭の庭下駄の音がそこへ近づいて来る。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)