“いちりんざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一輪挿78.6%
一輪花瓶14.3%
一輪瓶7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真偽の分からぬ肉筆の浮世絵の軸物を掛けて、一輪挿いちりんざし山梔くちなしの花を活けた床の間を背にして座を占めた末造は、鋭い目であたりを見廻した。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
畫は一輪花瓶いちりんざしに揷した東菊あづまぎくで、圖柄づがらとしては極めて單簡たんかんな者である。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
薔薇ばらの造り花がセゼッション式の一輪瓶いちりんざししてあった。白い大きな百合ゆり刺繍ぬいにした壁飾りが横手にかけてあった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)