“パレット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
調色板20.0%
画板20.0%
絵具板20.0%
絵具面20.0%
繪具板20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小型の画架イーゼルに殆ど仕上った一枚の小さな画布カンバスが仕掛けてあり、調色板パレットは乱雑に投げ出されて油壺のリンシード・オイルは床の上にこぼれ、多分倒れながら亜太郎がその油を踏み滑ったものであろう
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
で、吃驚びっくりした川口は、思わずよろよろと立上った途端に、左手に持ったままの調色板パレットの油壺からこぼれ落ちた油を、うっかり踏み滑って、後にあった絵具箱へ、後頭部をいやと云う程打ちつけたのです。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
と云う所迄が素描デッサンであって、あの日に愈絵筆ブラッシュ画板パレットを持ったのだよ。で、その手始めに、三度天人像に後光を現わしたのだ。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
人間の眼つきや身振りや声音などの収集、すべて芸術家がおりおり自分の絵具板パレットを豊富ならしむべき、形と音と色との材料、それを新たに得んがためであった。
いかなる詩句といえども、画像の絵具面パレットといえども、彼女の美を写してはいませんでした。彼女はやや脊丈せいの高い、女神のような形と態度とを有していました。
それから、私は、繪具板パレットや鉛筆を取り出して、容易たやすいから、もつと氣休めになるロザマンド・オリヴァの肖像畫の仕事に取りかゝつた。