調色板パレット)” の例文
小型の画架イーゼルに殆ど仕上った一枚の小さな画布カンバスが仕掛けてあり、調色板パレットは乱雑に投げ出されて油壺のリンシード・オイルは床の上にこぼれ、多分倒れながら亜太郎がその油を踏み滑ったものであろう
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
で、吃驚びっくりした川口は、思わずよろよろと立上った途端に、左手に持ったままの調色板パレットの油壺からこぼれ落ちた油を、うっかり踏み滑って、後にあった絵具箱へ、後頭部をいやと云う程打ちつけたのです。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)