“シベリア”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しべりあ
語句割合
西比利亜48.6%
西伯利亜29.7%
西伯利10.8%
西伯利亞2.7%
西伯里2.7%
西比列亜2.7%
西部利亜2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めいよいよ帰朝と決するや、西比利亜シベリア線を帰る、あるいは倫敦へ出て海路を取る乎というが友人間の問題となったそうだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
三十歳をすぎている小使は、過去に暗い経歴を持っている、そのために内地にはいられなくて、前科者の集る西伯利亜シベリアへやって来たような男だった。
(新字新仮名) / 黒島伝治(著)
二葉亭の対露問題は多年の深い研究とした夙昔しゅくせきの抱負であったし、西伯利シベリアから満洲を放浪し、北京では中心舞台にや乗出していたし、実行家としてこそさしたる手腕を示しもせず
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
手荷物は高い高い上の金網の上に皆載せられてあつた。浦潮斯徳の勸工場で買つて來た桃色の箱に入つた百本入の卷煙草と、西伯利亞シベリアの木で造られた煙草入とが机の上に置いてある。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
十二月極寒の西伯里シベリアを、巨大なインターナショナル・ツレーンは、吹きつける吹雪を突き破り百足むかでのような姿をしてオムスク指してはしっている。しかし室内は暖かい。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
西比列亜シベリアよりおくりこされし俘虜ふりよあまた町にむらがるきのふも今日も
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
夜は暑くるしきとこの中に、西部利亜シベリアの汽車の食堂にありし二十はたちばかりのボオイの露人、六代目菊五郎にいきうつしなりと思へりしに
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)